Wanderers - 宇宙から来た僕

ある日、自分が宇宙から来たと知った “僕” の冒険

僕らのミッションはアセンションだって?

ボスをリーディングしてわかったことについて、もう少し書いておこうと思う。

ボスの話を聞きながらリーディングしていくうちに「なんという尊い魂なんだろう」という思いが込み上げて来た。ダイエーのフードコートで空になったうどんの丼を前に、友達にそんなことを思った自分にもびっくりしたけど、それ以外に言い方が見つからない感じだった。それで僕は、感じたそのまんまを授業で報告したんだ。

僕の報告を聞いたクラスメイトの一人は、ボスのことを「超高級霊」だと言った。この言い方はとても面白いと思ったし、気に入ったな。 

ほかのクラスメイトが「宇宙から来た人のような気がします」と言い出した時、僕はまだポカーンとしていたよ。この時点では、まさか自分まで巻き込まれるとは思ってもいなかったんだ。

だけど、先生が「この方、あなたと一緒に、宇宙船に乗って地球に来ています」と言った時、僕には心に浮かぶ風景があった。自分が宇宙ステーションのようなところにいる夢を何度かみていて、それが忘れられなかったんだ。

先生が見たビジョンでは、地球に向かう途中の宇宙船で、ボスと僕は「うまくいくかな?」と相談をしていたらしい。

ボスと作戦会議をするぐらいだから、スター・ウォーズに例えると、ボスがヨーダだとして、僕はオビ=ワン・ケノービぐらいの立ち位置だったわけだ。これまで僕の人生はせいぜい、ちびまる子ちゃんの花輪くんぐらいの役どころだろうと思ってたのに、突然次元の違う冒険に巻き込まれたみたいで、すこし震えたな。人生には無限の可能性があるとは思っていたけど、想像を遥かに超えていたからさ。

ボスは「アセンション」と言われるような意識の変革をもたらそうと地球に来たという話だった。アセンションって、はじめて聞く人もいるよね? 簡単に言うのが難しいんだけど、この三次元の世界から多次元へ上昇するってことだって言われている。そのために、ボスは普通の暮らしをするには強力過ぎる能力を持って、生まれて来たみたいだ。

あまりにも大きなミッションに、僕はまたびっくりした。「アセンション」って言葉は知っていたけど、こうして勉強中の僕が、まさかそれをサポートする側にいたとはね。

そもそも「宇宙から来た」なんて荒唐無稽な話、つい数年前の僕ならきっと信じなかっただろうな。いろいろなことを学んで受け入れる準備が出来たから、いま知ることになったんだろうと思うよ。