Wanderers - 宇宙から来た僕

ある日、自分が宇宙から来たと知った “僕” の冒険

ボスのオーラをみる

ランチを食べながらお喋りしていた時、ボスが僕に聞いたんだ。

「俺のオーラって何色なのかな?」ってさ。

僕は、オーラを実際に見たことはあんまりないんだけど、なんとなくの色なら感じることはある。だけどこの時まで、ボスのオーラが何色かなんて、考えたこともなかった。

オーラの色は状態によって変わるから、正確には「いまのボスのオーラの色」って言うべきなんだろうけど、とにかくこれっぽっちも感じてなかったから、答えがすぐに出なかったんだ。

でもこれって、ボスのエネルギーフィールドを覗く正式な許可をもらったってことだから、僕はトライしてみることにした。

だけど、一般的に感じるような、色のイメージが浮かばなかった。なんだろう? 光り輝く白みたいな印象だったんだ。

ついこの間、僕のオーラをクラスメイトと先生がみてくれた時、金色で上のほうにキラキラがみえるって言ってくれたのを思い出して、

「うーん…金?白?…あ、白金。プラチナかな?」って僕は答えた。

それから付け足した。

「…エレクトリックブルーも、少しあるのかな」

ずいぶん自信のないエネルギーリーディングだね(笑)。

しばらくすると、僕は、僕の意思とは別のところで、自分が感動に震えているのがわかった。また、あの感じだ。はじめてボスをリーディングした時、「なんて尊い魂なんだ」と思った、あの感覚がやってきた。

光り輝く白い世界に、エレクトリックブルーかコバルトブルーの閃光、ピーチ色のもやと、すみれ色のもやが美しく混じって、若草色の光が差し、虹のようになっている美しい世界が心に浮かんだ。ボスはその真ん中に鎮座していた。

僕は、自分の震えが何なのかがわからなくなって、もうそれ以上みるのを止めた。そして、手短に心に浮かんだイメージを伝えて、いつもの友達の顔に戻った。

震えは、たぶん “畏れ” のようなものだった。僕は、ボスの魂の領域をほんのすこし覗き見しただけで、びびってしまったんだ。

そういえば、これに似た印象を、僕は過去にも感じたことがある。一年ぐらい前のこと、先生にリーディングしてもらっている時だった。とつぜん先生が光り輝く女神のようなありがたい存在に思えて、あまりの美しさと絶対的な愛に感動して涙が出たんだ。

あの時、僕は、先生の魂の領域を垣間見ていたのかもしれないね。