Wanderers - 宇宙から来た僕

ある日、自分が宇宙から来たと知った “僕” の冒険

目に見えないことを説明する天才に出会う

ようやくリーディングの勉強がひと段落したばかりだというのに、友達が面白そうな講義に誘ってくれてね。僕は好奇心を抑えられなくて、また勉強を始めてしまった。自分でも「どんだけ勉強が好きなんだ」ってつっこみたくなるよ。

リーディングの勉強が実技だとしたら、こんどのは理論って感じだ。エネルギー医学の第一人者って言われる神尾学先生の講義で、あと2回通うことになってるんだ。

その内容が、僕にとってはちょうど補講みたいな感じなんだよ。ついこの間「スピリチュアルの誤解を解きたい」って願いを書いたけど、そのためには僕が “目に見えないこと” をもう少しうまく説明できるようになる必要があるって気がしてたんだ。

神尾先生は「地に足のついたスピリチュアル」について話をするって最初に言った。それを聞いて、僕の先生と、基本は同じ考えだって思えてワクワクしたよ。僕はね、きれいごとばかりで排他的だったり、行動を伴わない考え方には、違和感があるんだ。「地に足のついた」っていうのも、いかした表現だよね。

その後に聞いた「論理的矛盾がないから科学ともつながるんです」って言葉にも期待が高まった。世の中にはさ、科学とつながったとたんに信じるって人が多いんだ。そういう人は自分の感覚すら信じないんだから、不思議だよね。

最初の講義を聞いて、神尾先生は、“目に見えないこと” を説明する天才だと思った。たとえばさ、占星学っていうのは “統計学” だって言われるよね。でも、どんな統計なんだか知らないまま、知った顔で「統計学でしょ」って言う人が多いんだ。みんな数字が好きなんだね。

神尾先生は「占星学はもっとも高度なエネルギーを扱う科学だ」って教えてくれた。太陽や星から送られてくる強力なエネルギーの “作用” だって説明してくれたんだ。僕はこの考えに大いに賛成だった。星占いが当たる理由を説明する、これ以上かんたんな言葉はないって思ったよ。

ぼんやり思っていてうまく説明できなかったことを、ああもかんたんに言い切ってくれると「この言葉をもらっただけで収穫があった」って思うよね。

 UFOが突然そらに現れる仕組みの説明も秀逸だった。UFOはエーテルの状態でそらに存在していて、波動を荒く下げると物質として人に見えるようになるって言うんだ。こんなにも肚におちる説明はないよね。

僕ら人間も、物も、エネルギーでできているのは知っているかな。見たり触ったりできるのは物質だよね。エネルギーが濃密になって、固体になったのが物質なんだ。エーテルっていうのはね、物質よりも精妙な振動のエネルギーで、普段は目に見えないんだけど、みんな感じているんだよ。“気” っていうかたちでね。

僕は神尾学先生の話を大満足で聞きながら、この人は宇宙から来た教師なんだろうなって思ってしまったよ。

人間理解の基礎としての神智学

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